私-後編-
視線
ハルはすべり台が大好きだった。
この日、いつもと違う公園に来たのは、長〜いすべり台があるからだ。
ハルは興奮して何度も何度もすべり台で遊んでいた。
私は砂場のところでハルがすべってくるのを待っていた。
砂場の方には色んな子が居た。
お父さんと仲良く山を作る子…
兄弟で仲良く遊ぶ子…
お友達とオモチャを取り合いをしている子。
その中で私は一人お砂場の近くでバギーに乗った男の子に目をやった。
お母さんらしき人は話に夢中になっていた。
このお母さんどこかで見た事があるような…
そんな事を考えていると、ハルがすべってきて、次はブランコに乗りたいと言ったので、私と一緒にブランコに乗って遊んだ。