私-後編-
意外
着いたと智君からメールが来たので私はハルを連れて家を出た。
智君は車から降りて待っていてくれた。
「乗ってー」
私のカバンを持ってくれると、助手席のドアを開けてくれた。
こんな人だったっけ?
チャライイメージしかなかった私は少し驚いた。
「しゅっぱーつ!」
智君が言うとハルも真似していた。
「ぱーちゅ!」
そしてデパートに着くと、ハルは智君に抱っこ〜と言って抱っこしてもらっていた。
ハルはいつも私とか身内以外嫌がるのに…
自分から行くなんて…――
そして智君は水着売場に行くと私に選んでと言ってきた。
『えぇ〜!無理無理!』
「亜美っ子が選んだやつなら文句言わんし。」
『ピチピチビキニでも?』
「それは…亜美っ子が絶対それがいいって言うなら…」
『アハハ!それは一緒に海とか行きたくないタイプやわ。』
「真剣選んでや?」
『はぁーい!』
私は智君を見ながら真面目に選んだ。