私-後編-
車を停めると智君はハルを肩車して砂浜へむかった。
砂浜で二人は砂塗れになりながらはしゃいでいた。
智君子供好きなんやなぁ…
私は離れたところから二人を眺めていた。
「ままー」
「亜美ー」
ハルと智君が同時に手招きをしながら呼んだ。
プッ…――
私はサンダルを脱ぐと二人の元へ走った。
そして砂で山を作ったり、鬼ゴッコをしたり、3人ではしゃぎまくった。
『ちょっと休憩しよやぁ〜』
私が言うとハルはカバンから勝手にお茶を出し、ゴクゴク飲んだ。