私-後編-
ハルは智君のママにもなぜか懐いていて、くっついて離れなかった。
智君のママもハルと遊んでくれたが、時折見せる寂し気な表情が少し気になった。
「亜美ちゃんご飯食べてってや」
『あっ、ハィ。ご馳走になりますっ』
「そんなええもんちゃうぞ」
智君が横から言った。
「あんたは食べんでいいわ」
智君ママが笑いながら言った。
アハハ…――
そして智君ママが晩ご飯の買い物に行くと行った。
「亜美ちゃんも買い物一緒に行けへん?」
「おぃ!亜美を荷物持ちに使うなや」
『はい!行きます!』
「じゃいこっか!智、ハル君見ときやぁー」
「お前ら俺の話は無視かぁ…」
『智君ハルお願いなぁ!』
「お…おぅ。気ぃつけて行ってきぃや」
そして智君ママと私は歩いて近くのスーパーに向かった。