闇の中に咲くランの花 Ⅲ
朔夜「笑うなよ!」








蘭「わっ笑ってなんかッないぜ?クスッ」










朔夜「笑ってんじゃねぇかよ!」









笑わない方がおかしいだろ!コレ!










翔希「朔夜ジャマ


はい、コーヒー2つ」









朔夜「ジャマとか言うなよ!」









蘭「ありがと!翔希!」










翔希「アイツら…気を付けて」










アイツら?








って









蘭「誰のこと?」









翔希「コレ注文した2人組」









気をつけることなんてあるか?









蘭「まぁ気をつけるようにする…?」









私はコーヒーを持ってテーブルに向かった









蘭「お待たせしましたご主人様


コーヒーでございます」









コツッ








蘭「わっ!」








なんかにつまずいた!?









バシャッ







チャラ1「あっつ!!」









チャラ2「あぁー!お前大丈夫かよ!」








足をなにかに引っ掛けて


コーヒーをチャラさん1の膝にかけてしまった








やっちまった!!!










蘭「申し訳ございません!ご主人様!」









私は急いでハンカチでコーヒーを拭いた







これヤバイかも!シミになったりして……










って!それより火傷してるかも!









蘭「ご主人様!



少しこちらに来てください!」









私は手を引っ張って保健室に向かった








保健室なら洗濯機もあるし



着替えもあったはず!










ガラガラ








蘭「先生!





ってあれ?」









こんなときに限っていないし!










蘭「ご主人様、あの……」










脱いでっていうの恥ずかしいな……////










チャラ1「計算通りだな…(ボソッ」










どうしよう






そうだ!







確か冷凍庫の中に氷が……








あった!









バッ!








えっ!?真っ暗!?







違う……目隠し!?






ギュッ







両手掴まれた!?







蘭「あ、あのご主人様?」











チャラ2「君、女の子だよね?」









蘭「ハイ?何を言ってるんですか?




俺は男ですよ?」









あわわわわわ!





嘘つこうとすると女口調になる!!








チャラ1「まぁ脱がしてみればわかるけどな」











蘭「はぁ!?」










いつもなら殴ってやるけど




手 縛られてるし…








グイッ







蘭「うわぁ!」









ドサッ








柔らかい?







ギシッ







『ギシッ』?







ベッ、ベットの上!?







蘭「はーなーせー!!!」









ジタバタ!ジタバタ!








チャラ1「ッコラ!暴れんじゃねぇよ!」









チャラ2「男なら脱がしても問題ねぇだろ?」









もうヤダ……





翔希の言う通り



気をつけて行動するべきだった……







今は文化祭中






誰も保健室なんて来ないよな……











そうだ!










ジタバタ!ジタバタ!










チャラ1「大人しくしろって言ってんだろ!」










そうだ!もっと大声を出せ!






そしたら誰か気づいてくれるかも!









ガラガラ!







やった!救世主!







チャラ2「おっ、お前は」








誰?




誰でもいいけど!











蘭「助けて!!」








?「さっさと蘭を離せ!」








?「学校に通報されたい?それとも警察?」








この声って……







?「まぁ通報とかしねぇけど



まずは殴らせろよ?」










チャラ2「やれるもんならやってみろや!」








バキッ





ボキッ








バタンッ








終わった?早いな








蘭「綾斗!健ちゃん!」








綾斗「ったく…俺らが来なかったら


どうするつもりだったんだよ」






そう言いながら



目隠しと手についてる……ネクタイ?を



取ってくれた







蘭「さぁ?」








誰か来てくれると思ってたし!






いつか……な……



< 391 / 438 >

この作品をシェア

pagetop