闇の中に咲くランの花 Ⅲ
蘭「そうだな〜
このまま教室に戻れば片付けして
花火見て文化祭 終わりだもんな」
愁「はぁ……そうじゃなくて」
ガバッ
そう言って愁に抱きしめられた
蘭「しゅ愁!?
何してんだ!?」
愁「何って……抱きしめてる?」
蘭「だからなんで!?」
愁「蘭が好きだから」
好きだから?
愁「俺言ったよな…蘭が好きだって
その気持ちは
蘭が誰を好きでいようと変わらない」
もしかして…
私の好きな人バレてる?
ギュッ
愁「でも俺……諦めきれない……」
蘭「愁……」
愁のこんな弱気なとこ初めて見た
愁「少しでいいから…
俺のことちゃんと考えて?」
蘭「そしたら愁は辛くないのか?」
愁「あぁ…」
蘭「わかった
ちゃんと考える…愁のこと」
愁がこんなにも弱気になってるのは
私のせいなんだ
愁だけじゃない
私のこと好きって言ってくれたみんなも
同じ気持ちなのかもしれない
いつまでも期待させるだけさせとくのは
私も胸が痛い…
みんなのこともっと真剣に考えないと
綾斗は好きな子がいるんだし
諦めるのが最善だよな
蘭「…………っあのさ愁」
愁「なに?」
綾斗「周りの視線がすごいんだが…」
愁「ホントだ
まぁいいんじゃない?見せつけとけば」
蘭「良くねぇよ!」
バッ
私は愁から離れた
蘭「ちゃんと考えるとは言ったけど
あまり人前ではそうゆうことすんな!」
愁「ハイハイ
でも今
俺のことを意識してくれたってことだよな?」
蘭「ちちちち違う!
ほら!さっさと戻るぞ!」
愁「“ち” が多いけど?」
蘭「う、うっさい!」
私は教室に戻った
ガラガラ
蘭「あれ?もう片付け終わったのか?」
奏「うん!」
潤「えらいやろ〜」
楓「褒めて褒めて〜」
蘭「良くやったな!
明日食べたいお菓子後で教えてくれよな!
作れる範囲なら何でも作ってやるから!」
楓・奏・潤「「「わぁーい!」」」
可愛すぎかよ!
男子高校生とは思えねぇー!!
綾斗「あとちょっとで後夜祭が始まる
屋上にでも行くか?」
蘭「屋上?」
翔希「アソコなら花火も見やすいしな」
そっか!
奏「じゃあ早く行こ!」
そして蝗龍のみんなと屋上に向かった
ガチャ
蘭「前から思ってたけど
ココって蝗龍のみんなしか来ないんだな」
奏「そうだよ!
僕たちの大切な溜まり場!」
蘭「陸兄たちもいたのに
蝗龍のみんなの溜まり場なんだな」
綾斗「雷龍の幹部は陸兎と春兎しか
この学校に居ねぇからな」
だからか
奏「そういえば蘭と仲良くなったのって
この屋上だったよね」
蘭「そうだったな〜」
なんか懐かしく感じるな
それにもう10月だしな〜
楓「俺たちの溜まり場のドアぶっ壊して
寝る人なんて今までいなかったもんな」
蘭「アハハー」
そうだったそうだった
翔希「その後死龍が攻めてきて
蘭が屋上から飛び降りたんだよな」
蘭「飛び降りた飛び降りた」
あの時の着地綺麗だったよな〜
潤「死龍の総長ぶっ飛ばしたと思ったら
次は蘭が倒れるんやし
あれはホンマにビックリしたわ」
蘭「あん時は色々あったからな」
愁「その後も誘拐されたり
悪夢のテストがあったり……」
蘭「テストな……
次のテストも見てやらないとダメだよな?」
奏「そりゃもう!」
楓「教えてもらいたいに!」
潤「決まってるやろ!」
だよな〜
三馬鹿降臨だな
綾斗「海に行った時は舞蝶が現れたと思ったら
蘭が消えるんだし……」
記憶が戻ったあとだよな
潤「お願いやから
もうワイらの傍からいなくならんといて?」
蘭「潤…
今更だけど……約束破ったりしてゴメンな?」
潤「これからワイの傍から
いなくならんのやったら許したる!」
蘭「もういなくならないから安心しろ!」
奏「潤!
さらっと言ってたけど
“ら” か抜けてたよ」
“ら”?
潤「でもホンマのことやし?
それに蘭は
ワイの傍からいなくならんってゆーたもん!」
何の話ー?
綾斗「まぁ潤の言う通りだな」
ん?
綾斗「もう俺たちの前からいなくなるな」
綾斗まで……
蘭「当たり前だろ!
みんなは私の仲間だからずっと傍にいる!」
バタンッ
なんだ!?
海「いたー!!!
蘭〜!!!」
ギュッ
蘭「うぉ!海!」
ビックリした〜
流星「全く…どこに行ったのかと思ったぜ」
朔夜「俺らだけ のけ者はありえねぇだろ?」
のけ者にはしたつもりないけど
ちょっと忘れてたかも……
翠「多分もう時期
陸兎たちも来るんじゃないか?」
陸兄たちも!?
ダダダダダダダッ
来たっ!
バタンッ
陸兎「蘭〜!!!」
うわぁ!飛んできた!
私はすんでのところで陸兄を避けた
陸兎「ウゲッ!」
そして地面に直行!
春兎「うわ〜いーたそー」
蘭「春兎〜!」
ギュッ
春兎「どこに行ったのかと思ってた!」
そのセリフ何回目?
奏「コラ離れろ!!
もうちょっとで花火が始まるんだから!」
春兎「抱きついたままでも
花火は見れるも〜ん」
楓「ダメに決まってるだろ!
早く離れて!ほら蘭も!」
蘭「は〜い」
私はしぶしぶ春兎から離れた
今ではこのみんなに会えて
ほんとによかったと思ってる
海「ねぇ何してたの?」
蘭「今か?
今は思い出話してたんだ」
春兎「思い出話?」
蘭「おぉ!
蝗龍のみんなと会ってから今までのな」
翠「へぇ〜
記憶がなかった時の蘭って
どんな感じだったんだ?」
朔夜「それスゲェ気になる!」
蘭「朔夜には教えな〜い」
朔夜「なんでだよ!」
奏「あのね!あのね!
蘭が記憶喪失の時はね?」
蘭「奏!言わなくてもいいって!」
朔夜「なんだ?なんだ?」
そして私たちは花火が上がるまで
思い出にひたっていた
蘭「そうそう!
そんでその時にさ〜」
ヒュ──────
ドンッ
蘭「花火だ!!」
奏「すごく綺麗〜!」
ヒュ────────
ドンッ
パラパラパラ
流星「そう言えば
優勝のクラスってどこなんだ?」
蘭「そう言えば……」
明日になったら
りょっちゃんが教えてくれるかな?
そして文化祭が終わった
このまま教室に戻れば片付けして
花火見て文化祭 終わりだもんな」
愁「はぁ……そうじゃなくて」
ガバッ
そう言って愁に抱きしめられた
蘭「しゅ愁!?
何してんだ!?」
愁「何って……抱きしめてる?」
蘭「だからなんで!?」
愁「蘭が好きだから」
好きだから?
愁「俺言ったよな…蘭が好きだって
その気持ちは
蘭が誰を好きでいようと変わらない」
もしかして…
私の好きな人バレてる?
ギュッ
愁「でも俺……諦めきれない……」
蘭「愁……」
愁のこんな弱気なとこ初めて見た
愁「少しでいいから…
俺のことちゃんと考えて?」
蘭「そしたら愁は辛くないのか?」
愁「あぁ…」
蘭「わかった
ちゃんと考える…愁のこと」
愁がこんなにも弱気になってるのは
私のせいなんだ
愁だけじゃない
私のこと好きって言ってくれたみんなも
同じ気持ちなのかもしれない
いつまでも期待させるだけさせとくのは
私も胸が痛い…
みんなのこともっと真剣に考えないと
綾斗は好きな子がいるんだし
諦めるのが最善だよな
蘭「…………っあのさ愁」
愁「なに?」
綾斗「周りの視線がすごいんだが…」
愁「ホントだ
まぁいいんじゃない?見せつけとけば」
蘭「良くねぇよ!」
バッ
私は愁から離れた
蘭「ちゃんと考えるとは言ったけど
あまり人前ではそうゆうことすんな!」
愁「ハイハイ
でも今
俺のことを意識してくれたってことだよな?」
蘭「ちちちち違う!
ほら!さっさと戻るぞ!」
愁「“ち” が多いけど?」
蘭「う、うっさい!」
私は教室に戻った
ガラガラ
蘭「あれ?もう片付け終わったのか?」
奏「うん!」
潤「えらいやろ〜」
楓「褒めて褒めて〜」
蘭「良くやったな!
明日食べたいお菓子後で教えてくれよな!
作れる範囲なら何でも作ってやるから!」
楓・奏・潤「「「わぁーい!」」」
可愛すぎかよ!
男子高校生とは思えねぇー!!
綾斗「あとちょっとで後夜祭が始まる
屋上にでも行くか?」
蘭「屋上?」
翔希「アソコなら花火も見やすいしな」
そっか!
奏「じゃあ早く行こ!」
そして蝗龍のみんなと屋上に向かった
ガチャ
蘭「前から思ってたけど
ココって蝗龍のみんなしか来ないんだな」
奏「そうだよ!
僕たちの大切な溜まり場!」
蘭「陸兄たちもいたのに
蝗龍のみんなの溜まり場なんだな」
綾斗「雷龍の幹部は陸兎と春兎しか
この学校に居ねぇからな」
だからか
奏「そういえば蘭と仲良くなったのって
この屋上だったよね」
蘭「そうだったな〜」
なんか懐かしく感じるな
それにもう10月だしな〜
楓「俺たちの溜まり場のドアぶっ壊して
寝る人なんて今までいなかったもんな」
蘭「アハハー」
そうだったそうだった
翔希「その後死龍が攻めてきて
蘭が屋上から飛び降りたんだよな」
蘭「飛び降りた飛び降りた」
あの時の着地綺麗だったよな〜
潤「死龍の総長ぶっ飛ばしたと思ったら
次は蘭が倒れるんやし
あれはホンマにビックリしたわ」
蘭「あん時は色々あったからな」
愁「その後も誘拐されたり
悪夢のテストがあったり……」
蘭「テストな……
次のテストも見てやらないとダメだよな?」
奏「そりゃもう!」
楓「教えてもらいたいに!」
潤「決まってるやろ!」
だよな〜
三馬鹿降臨だな
綾斗「海に行った時は舞蝶が現れたと思ったら
蘭が消えるんだし……」
記憶が戻ったあとだよな
潤「お願いやから
もうワイらの傍からいなくならんといて?」
蘭「潤…
今更だけど……約束破ったりしてゴメンな?」
潤「これからワイの傍から
いなくならんのやったら許したる!」
蘭「もういなくならないから安心しろ!」
奏「潤!
さらっと言ってたけど
“ら” か抜けてたよ」
“ら”?
潤「でもホンマのことやし?
それに蘭は
ワイの傍からいなくならんってゆーたもん!」
何の話ー?
綾斗「まぁ潤の言う通りだな」
ん?
綾斗「もう俺たちの前からいなくなるな」
綾斗まで……
蘭「当たり前だろ!
みんなは私の仲間だからずっと傍にいる!」
バタンッ
なんだ!?
海「いたー!!!
蘭〜!!!」
ギュッ
蘭「うぉ!海!」
ビックリした〜
流星「全く…どこに行ったのかと思ったぜ」
朔夜「俺らだけ のけ者はありえねぇだろ?」
のけ者にはしたつもりないけど
ちょっと忘れてたかも……
翠「多分もう時期
陸兎たちも来るんじゃないか?」
陸兄たちも!?
ダダダダダダダッ
来たっ!
バタンッ
陸兎「蘭〜!!!」
うわぁ!飛んできた!
私はすんでのところで陸兄を避けた
陸兎「ウゲッ!」
そして地面に直行!
春兎「うわ〜いーたそー」
蘭「春兎〜!」
ギュッ
春兎「どこに行ったのかと思ってた!」
そのセリフ何回目?
奏「コラ離れろ!!
もうちょっとで花火が始まるんだから!」
春兎「抱きついたままでも
花火は見れるも〜ん」
楓「ダメに決まってるだろ!
早く離れて!ほら蘭も!」
蘭「は〜い」
私はしぶしぶ春兎から離れた
今ではこのみんなに会えて
ほんとによかったと思ってる
海「ねぇ何してたの?」
蘭「今か?
今は思い出話してたんだ」
春兎「思い出話?」
蘭「おぉ!
蝗龍のみんなと会ってから今までのな」
翠「へぇ〜
記憶がなかった時の蘭って
どんな感じだったんだ?」
朔夜「それスゲェ気になる!」
蘭「朔夜には教えな〜い」
朔夜「なんでだよ!」
奏「あのね!あのね!
蘭が記憶喪失の時はね?」
蘭「奏!言わなくてもいいって!」
朔夜「なんだ?なんだ?」
そして私たちは花火が上がるまで
思い出にひたっていた
蘭「そうそう!
そんでその時にさ〜」
ヒュ──────
ドンッ
蘭「花火だ!!」
奏「すごく綺麗〜!」
ヒュ────────
ドンッ
パラパラパラ
流星「そう言えば
優勝のクラスってどこなんだ?」
蘭「そう言えば……」
明日になったら
りょっちゃんが教えてくれるかな?
そして文化祭が終わった