闇の中に咲くランの花 Ⅲ
蘭side


今日は黒雷の倉庫にやって来た



ガラガラ



黒下「あっ!蘭さん!」



蘭「よっ!」



黒下「遊びに来てくれたんですね!」




蘭「そうだぜ!


ほら!沖縄の土産だぞ!」




黒雷は結構人数いるからお菓子にしたんだよな


なんと!紅芋タルトだぞ!




黒下「わぁ!!蘭さん!マジ神!」




これだけで神扱い!




ガチャ



虎羽「お前ら騒がしいな


って!蘭じゃん!」





蘭「よう虎羽!


久しぶりだな!」






仁「蘭!?


ホントだ!コッチにおいでよ!」





蘭「おぅ!


あっ、人数分足りたか?」





黒下「はい!しかもピッタリです!

よく人数わかりましたね!」





蘭「おうよ!人数だけじゃないぜ?


名前だって覚えてんだ!」





黒下全「「「えぇえええええ!?!?」」」




全員ハモった!


仲いいんだな





黒下「ぼ、僕の名前分かりますか!?」




蘭「分かるぞ?悟(サトル) だろ?」




悟「スゲェー!!!」




黒下「蘭さん!俺は!」




黒下「俺は!俺は!」




そしてその後みんなの名前を言ってから


幹部室に入った





結斗「お前凄いな」




蘭「何が?」




結斗「だって

全員の名前と顔が一致してんだろ?」



いやいや



蘭「当たり前だろ?仲間なんだからよ」




仁「蘭〜」




虎羽「これが総長の鏡だ!!」




結斗「うぅ……」




蘭「えっへへ〜……って結斗、どうした?」




虎羽「気にすんな

コイツはバカだからさ」




仁「そうそう

バカなだけだから気にしないでいいよ〜」





結斗「お前ら!バカバカうっせぇーな!


ただ名前を覚えるのが苦手なだけだろ!?」



苦手なのか



蘭「今はちゃんと覚えてるんだろ?」




結斗「そうだ!ちゃんと覚えたぜ!」




蘭「ならいいじゃなんか!

苦手なことなんて誰にだってあるし!」




結斗「うぅ〜だよな!だよな!

お前は本当にサイコーだ!!」




うん

何言ってんだろうな




仁「まぁ結斗の事は置いといて」




結斗「おいコラ!」




仁「何か用があって

ここに来たんじゃないの?」




おっ!そうだった!そうだった!





私はリュックの中から箱を取り出した




蘭「沖縄で私が作ったんだ!」




仁「なんだろ〜!!」




そう言って箱の中を見た




渡したのはもちろんキャンドルだ


でもちょっと違う





結斗「花が入ってる…なんの花?」




蘭「それはカンパニュラ」




虎羽「カンパネラ?」




蘭「カンパニュラ!」




はぁ……聞き返されると思ってましたー




蘭「花言葉は “感謝” 」



仁「感謝?」




蘭「3人には抗争に参加してもらったり

私と遊んだりしてくれた


だから感謝の意味があるカンパニュラを

キャンドルの中に入れたんだ」




結斗「なるほどな

お前らしいな」




そうかな?




蘭「だからこれからもよろしくね!」




仁「当たり前!!」




虎羽「そうだぜ!」




蘭「まぁ出会い方とか最悪だったけどな」




結斗「アッハッハッー!!

それはもう過去のことだ!」




蘭「まぁいい思い出っていえば


いい思い出だけどな?」





仁「ふふっ


結斗が蘭に惚れたから!」





蘭「えぇ!?


そうだったのか!?」





結斗「そうだ!


今だって惚れてる!」





えっ?



まっさかー!





結斗「まぁお前は好きなやつに告白するのを

頑張ればいい」




えっ!!???!???!!?




蘭「ななななななな、なんで!?」




結斗「知ってるかって?」




蘭「うんうん」




虎羽「あれだけわかりやすければなぁ?」




えぇ!?




仁「もう勝ち目はないって分かってたし〜」




はぁ!?




蘭「そんなにわかりやすいか!?」




結斗「そりゃあな」





マジかよ〜



ってことは私が気づくより前から

知ってた可能性もあるってことだよな?




なんだよそれ!!




結斗「まっ、蘭が選んだんだし

文句はないし」




いや、逆に文句つけられても困るし?




仁「僕らは仲間だから!」




おぉ!!


いいこと言うじゃん!





虎羽「これからもよろしくってわけだな!」




蘭「それさっき私言ったじゃん!」





そしてアレコレと話をして


その日は終わった




蘭side end
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