闇の中に咲くランの花 Ⅲ
蘭『君はいつでも明るく笑ってた
君の周りにいる人も笑ってた
私は君が羨ましかった』
僕が羨ましい?
海『何言ってるの!?
僕は君の方が羨ましいよ!』
蘭『どうして?』
海『だって君は
僕にないものを持ってるから!』
蘭『?……そんなことないと思うぞ?』
海『そんなことあるよッ!
君は人を守る強さがある!
それに何より…周りから大切にされてる…』
だから羨ましくて……憎かった…
蘭『……君はなんのために強くなるの?』
海『大切人を守るため』
蘭『曇りのない瞳…
君はこれから強くなる』
海『強くなる?』
蘭『この質問に即答した
君には強い信念があるんだね』
海『そうだよ……もう誰も失いたくないから』
蘭『なるほどね〜
さっきも言ったけど
君はもっと周りの仲間を見るべきだよ』
やっぱり何が言いたいのか分からない
蘭『君、ひとりが嫌って言ってるわりには
人とあまり干渉しないよね
それってあまり信用してないってこと
じゃないのか?』
干渉してないように見えるの?
確かに……どうせこの人たちも
僕を認めてくれないんだろうなとは思ってた
でもそれがなんだって言うの?
蘭『君が彼らを信用しない限り
君は周りから信用されない
つまりこのままいけば確実にひとりになるぞ』
ひとりになる?
海『ひっ、ひとりは!嫌だ!』
蘭『だろ?』
海『でもっ!認められないのも嫌っ!』
蘭『怖がりすぎだよ
だからコレを機会にもっと仲間を見てみろ?
お前が思うようなヤツは舞蝶にはいないから』
どうしてこんなにも自信あり気に…
蘭『いきなり飛び出したから
みんな心配してるぞ?』
海『心配?』
蘭『あぁ
舞蝶全員がバイク走らせて探してる
まぁ居たのはこんな近場だったけどな』
海『どうして……ここにいるって?』
蘭『だから言っただろ?
君を見てたって』
そんなので分かることなの?
蘭『さぁ戻ろ?』
そう言って手を差し伸べた
この手を取ってもいいのだろうか
そんなことを思った
でも、この子の言葉を思い出すと
そんな考えすぐに吹っ飛んだ
僕は仲間をちゃんと見ようと思い
この子の手を取ったんだ
─────────
蘭「ホント…懐かしい」
海「今でも不思議なんだけど
あの時どうしてココって分かったの?」
蘭「だって海まだバイク持ってなかっただろ?
そう遠くまで行ってないってのはわかったし
泣くなら何かで音がかき消された方が
いいだろ?
だから河原の方かな〜って」
海「スゴーイ!探偵みたい!」
蘭「スゴイだろ〜」
海「蘭が僕を見つけてくれて良かったよ
あの時は嫌いだったけどね」
蘭「アハハ〜
嫌いって言われるのってキツイな〜」
海「あわわわぁっ!
今は!好きだよ!大大大大だーい好き!」
蘭「知ってる、ありがとな」
好きになってくれてってこと?
海「でもね…返事とかは聞きたくないもん」
蘭「そっか」
海「予想はつくし…」
蘭「……………。」
海「それに僕の方が好き歴長いし」
蘭「ふふっ好き歴って初めて聞いたし」
海「えへへっ!僕もあるのかは知らない!」
蘭「なんだよそれ!」
その後ふたりで笑いあった
気づいた時にはもう日が落ちかけていた
蘭「もうこんな時間かよ」
海「時間が過ぎるのが早かったね〜」
蘭「そうだな
そろそろ倉庫に戻るか?」
海「そうだね」
?「「「お────いっ!」」」
この声…?
蘭「おぉ!
流星!翠!朔夜!」
焦ってどうしたんだろう?
流星「はぁ…はぁ…見つかって…よかった!」
蘭「まさか探してたのか?」
朔夜「当たり前だろ!?
なんですぐに戻ってこなかったんだよ!」
蘭「世間話してたから?
つーかどこまで探しに行ったんだよ」
翠「う〜ん………隣町?」
蘭・海「「隣町まで行ったの(か)!?」」
蘭「私のバイク置いたままだったろ?」
流星・翠・朔夜「「「見てない」」」
蘭「はぁ──……お前らなぁ〜」
海「ぷっはは!ははははははっ!」
蘭「海?」
海「僕達を探して隣町って!
しかも3人揃ってバイクに
気づいてなかったとか!
アハハハハッ!バカみたい!!」
朔夜「ゴラァ!!海!
心配してさがしにきてやったんだろ!?」
海「えっ?心配?」
翠「そうだぞ!
心配して隣町まで探しに行ったのに」
流星「笑うなんて失礼だぞ!」
海「……………っ…」
蘭「ん?海?」
海「ふっ…ふぇっ…
うええぇぇぇぇえええええええええん!!!」
蘭・流・翠・朔「「「泣き出した!?」」」
蘭「どどどどうした!?」
海「ひっく…うえぇぇぇえええええん!」
朔夜「蘭に殴られたのか!?」
蘭「私が殴るわけねぇだろ!?」
ボコッ
朔夜「いってぇー!!!
ほら!殴ったじゃん!殴ったじゃん!」
海「ぶふっ…アハハハハッ!
グスッ…グスッ…うえぇえええええん!」
蘭「泣いたり笑ったり!
忙しいヤツやな!」
海「……えへっ…
これは嬉し泣きだもん!」
蘭「嬉し泣き?」
流星「またなんで?」
海「みんなが心配してくれたのが嬉しくて」
翠「心配するのは当たり前でしょ?」
朔夜「だって仲間だしな!」
みんなっ…!
海「ひっく…みんなっ…ありがどう!!
うわぁあああああああああああん!!!」
蘭「嬉し泣きにも限度っ!」
翠「何溜め込んでたんだ?って感じ!」
朔夜「つーか心配するなんて当たり前だろ?
何をいまさら」
流星「海〜
一応言っとくとここ外だからなぁ〜」
はっ!そうだった!
海「………ホントにありがとう」
蘭「よしっ!このまま外食でもしていくか!」
海「ホントにっ!?」
蘭「あぁ!」
朔夜「よっしゃ!蘭の奢りだ!」
蘭「あ”ぁ?誰が奢るって言ったよ!」
流星「言い出しっぺ出しね」
蘭「はぁ!?流星まで!」
翠「嘘だよ蘭
多分…」
蘭「多分ってなんだよ!
何でそんなにアバウトなんだよ!」
海「アハハッハハ!」
とっても楽しい
蘭と出会ってなかったら
こんなに楽しくなかったと思う
蘭に出会えてよかった
蘭を好きになってよかった
これからも大好きだよ
海side end
君の周りにいる人も笑ってた
私は君が羨ましかった』
僕が羨ましい?
海『何言ってるの!?
僕は君の方が羨ましいよ!』
蘭『どうして?』
海『だって君は
僕にないものを持ってるから!』
蘭『?……そんなことないと思うぞ?』
海『そんなことあるよッ!
君は人を守る強さがある!
それに何より…周りから大切にされてる…』
だから羨ましくて……憎かった…
蘭『……君はなんのために強くなるの?』
海『大切人を守るため』
蘭『曇りのない瞳…
君はこれから強くなる』
海『強くなる?』
蘭『この質問に即答した
君には強い信念があるんだね』
海『そうだよ……もう誰も失いたくないから』
蘭『なるほどね〜
さっきも言ったけど
君はもっと周りの仲間を見るべきだよ』
やっぱり何が言いたいのか分からない
蘭『君、ひとりが嫌って言ってるわりには
人とあまり干渉しないよね
それってあまり信用してないってこと
じゃないのか?』
干渉してないように見えるの?
確かに……どうせこの人たちも
僕を認めてくれないんだろうなとは思ってた
でもそれがなんだって言うの?
蘭『君が彼らを信用しない限り
君は周りから信用されない
つまりこのままいけば確実にひとりになるぞ』
ひとりになる?
海『ひっ、ひとりは!嫌だ!』
蘭『だろ?』
海『でもっ!認められないのも嫌っ!』
蘭『怖がりすぎだよ
だからコレを機会にもっと仲間を見てみろ?
お前が思うようなヤツは舞蝶にはいないから』
どうしてこんなにも自信あり気に…
蘭『いきなり飛び出したから
みんな心配してるぞ?』
海『心配?』
蘭『あぁ
舞蝶全員がバイク走らせて探してる
まぁ居たのはこんな近場だったけどな』
海『どうして……ここにいるって?』
蘭『だから言っただろ?
君を見てたって』
そんなので分かることなの?
蘭『さぁ戻ろ?』
そう言って手を差し伸べた
この手を取ってもいいのだろうか
そんなことを思った
でも、この子の言葉を思い出すと
そんな考えすぐに吹っ飛んだ
僕は仲間をちゃんと見ようと思い
この子の手を取ったんだ
─────────
蘭「ホント…懐かしい」
海「今でも不思議なんだけど
あの時どうしてココって分かったの?」
蘭「だって海まだバイク持ってなかっただろ?
そう遠くまで行ってないってのはわかったし
泣くなら何かで音がかき消された方が
いいだろ?
だから河原の方かな〜って」
海「スゴーイ!探偵みたい!」
蘭「スゴイだろ〜」
海「蘭が僕を見つけてくれて良かったよ
あの時は嫌いだったけどね」
蘭「アハハ〜
嫌いって言われるのってキツイな〜」
海「あわわわぁっ!
今は!好きだよ!大大大大だーい好き!」
蘭「知ってる、ありがとな」
好きになってくれてってこと?
海「でもね…返事とかは聞きたくないもん」
蘭「そっか」
海「予想はつくし…」
蘭「……………。」
海「それに僕の方が好き歴長いし」
蘭「ふふっ好き歴って初めて聞いたし」
海「えへへっ!僕もあるのかは知らない!」
蘭「なんだよそれ!」
その後ふたりで笑いあった
気づいた時にはもう日が落ちかけていた
蘭「もうこんな時間かよ」
海「時間が過ぎるのが早かったね〜」
蘭「そうだな
そろそろ倉庫に戻るか?」
海「そうだね」
?「「「お────いっ!」」」
この声…?
蘭「おぉ!
流星!翠!朔夜!」
焦ってどうしたんだろう?
流星「はぁ…はぁ…見つかって…よかった!」
蘭「まさか探してたのか?」
朔夜「当たり前だろ!?
なんですぐに戻ってこなかったんだよ!」
蘭「世間話してたから?
つーかどこまで探しに行ったんだよ」
翠「う〜ん………隣町?」
蘭・海「「隣町まで行ったの(か)!?」」
蘭「私のバイク置いたままだったろ?」
流星・翠・朔夜「「「見てない」」」
蘭「はぁ──……お前らなぁ〜」
海「ぷっはは!ははははははっ!」
蘭「海?」
海「僕達を探して隣町って!
しかも3人揃ってバイクに
気づいてなかったとか!
アハハハハッ!バカみたい!!」
朔夜「ゴラァ!!海!
心配してさがしにきてやったんだろ!?」
海「えっ?心配?」
翠「そうだぞ!
心配して隣町まで探しに行ったのに」
流星「笑うなんて失礼だぞ!」
海「……………っ…」
蘭「ん?海?」
海「ふっ…ふぇっ…
うええぇぇぇぇえええええええええん!!!」
蘭・流・翠・朔「「「泣き出した!?」」」
蘭「どどどどうした!?」
海「ひっく…うえぇぇぇえええええん!」
朔夜「蘭に殴られたのか!?」
蘭「私が殴るわけねぇだろ!?」
ボコッ
朔夜「いってぇー!!!
ほら!殴ったじゃん!殴ったじゃん!」
海「ぶふっ…アハハハハッ!
グスッ…グスッ…うえぇえええええん!」
蘭「泣いたり笑ったり!
忙しいヤツやな!」
海「……えへっ…
これは嬉し泣きだもん!」
蘭「嬉し泣き?」
流星「またなんで?」
海「みんなが心配してくれたのが嬉しくて」
翠「心配するのは当たり前でしょ?」
朔夜「だって仲間だしな!」
みんなっ…!
海「ひっく…みんなっ…ありがどう!!
うわぁあああああああああああん!!!」
蘭「嬉し泣きにも限度っ!」
翠「何溜め込んでたんだ?って感じ!」
朔夜「つーか心配するなんて当たり前だろ?
何をいまさら」
流星「海〜
一応言っとくとここ外だからなぁ〜」
はっ!そうだった!
海「………ホントにありがとう」
蘭「よしっ!このまま外食でもしていくか!」
海「ホントにっ!?」
蘭「あぁ!」
朔夜「よっしゃ!蘭の奢りだ!」
蘭「あ”ぁ?誰が奢るって言ったよ!」
流星「言い出しっぺ出しね」
蘭「はぁ!?流星まで!」
翠「嘘だよ蘭
多分…」
蘭「多分ってなんだよ!
何でそんなにアバウトなんだよ!」
海「アハハッハハ!」
とっても楽しい
蘭と出会ってなかったら
こんなに楽しくなかったと思う
蘭に出会えてよかった
蘭を好きになってよかった
これからも大好きだよ
海side end