闇の中に咲くランの花 Ⅲ
君?


もしかしてもしかしなくても





蘭「私に話しかけてたのか?」






ナンパ「君以外に誰がいるのー!」




ナンパ「シカトされてたわけじゃなくて

よかった〜」






はぁ〜


私にナンパするバカがいたなんて……





そこら辺にもっとカワイイ子いるだろ!




ほら!あそこのギャルっ!




ナンパ待ちしてるだろ!




めっちゃ私の方睨んでるし!





《何であんたがナンパされて
あたしはナンパされないの!?》

って顔してるよ





私はあなたの化粧が濃いのがダメだと思う



もうちょいナチュラルでもいいんじゃない?







ナンパ「それより〜君ひとり?」





蘭「ひとりじゃない」





ナンパ「ほんとに?友達と着てたの?」





友達?





そうだな


綾斗は友達だし嘘じゃないな






蘭「友達ときてる」





ナンパ「へぇ〜じゃあその友達も一緒に

俺らと遊ぼうぜ?」





蘭「ダメ、これから映画」





ナンパ「じゃあ俺らも映画みるよ!

なんの映画?」





蘭「知らない」





ナンパ「知らないって〜

今から映画見るんでしょ?


知らないことは無いでしょ〜」






蘭「友達が見たいのを見るの」






ナンパ「でも友達帰ってくるの遅いねぇ」






確かに



混んでるのかな?






蘭「探しに行くか…」





綾斗「その必要はねぇよ」





おぉ!帰ってきた!



それも何故か微妙に殺気をはなって







なんだろ?



怒ってる?





もしかして人混みの中行かせたからか!?






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