闇の中に咲くランの花 Ⅲ
ナンパ「はぁ?誰お前」



綾斗「テメェらこそ誰だよ」




ナンパ「俺たちは今からこの子とその友達と

いいことすんだよ〜

邪魔すんじゃねぇよ」





綾斗「へぇ〜

じゃあ遊んでもらおうか?」





ナンパ「はぁ?何言ってやがんだ?あ”ぁ?」




蘭「ねぇねぇ」




ナンパ「ん?な〜に?」





蘭「やめた方がいいと思うぞ?


なんて言ったって全国No.1の蝗龍様だから

君たちなんて瞬殺だぜ?」





それに早くコイツらがどっか行かねぇと


綾斗の殺気で周りの一般人が震えてる





ただでさえ寒いっていうのに





ナンパ「ま、マジかよ……!」




ナンパ「やべぇって…」






綾斗「だろうな?さっさと散れ」





ナンパ「「すみませんっした!!!」」




そう言ってどっか行った





ハモるとかスゲェな





綾斗「悪ぃ…

もうちょっと早く帰ってくればよかったな」






蘭「イヤ、大丈夫

クリスマスにナンパとかバカだよな!」




寂しいにも程がある





蘭「それよりチケット買えたのか?」




綾斗「おぉ、ほら」




蘭「サンキュー!

いくらだった?」




綾斗「1300円だけど?」





蘭「千…三百……


ほい!1300円!」





綾斗「?」





イヤ、なぜそんなポカンとしてんだよ





蘭「ほれ、チケット代」




綾斗「いらねぇよ?」




蘭「いらねぇじゃねぇよ

貰ってくれないと私が困るって」





綾斗「デートなんだから

男が奢るのは普通だろ?」




蘭「そんな方式あったのか?」





綾斗「ある」





初めて聞いたな





蘭「でも納得いかねぇから貰っとけって」




綾斗「俺は貰わない」




蘭「頑固だなー!」




変なところでプライド高いな!




綾斗「それより映画見ようぜ?」




まぁあとでカバンに突っ込んどくか




蘭「なんの映画にしたんだ?」





綾斗「なんだと思う?」





こうゆうので定番っつったら







!!!!




蘭「ホラー映画じゃねぇよな!?


ちげぇよな!?」





私は勢いよく綾斗に迫った





綾斗「ち、ちげぇよ


蘭が嫌いな映画をわざわざ選ぶかよ」





だ、だよな




よかった〜






綾斗「じゃあ行くか」





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