闇の中に咲くランの花 Ⅲ


記憶をなくして




大切な家族、仲間に出会った




記憶を取り戻して




みんなの前から消えた




そして仲間の絆の強さを知った






みんなを守るためにまた消えて




仲間の温かさを知った








そして幸せを掴んだ











お父さんとお母さん



私を産んでくれてありがとう










綾斗「おい、何してんだ?」




蘭「ん?お父さんとお母さんに

お礼を言ってたんだ

産んでくれてありがとうって」





綾斗「そうだな


俺も感謝しないとな」





蘭「なんで?」





綾斗「だって蘭が産まれなかったら


俺たち出合えなかっただろ?」





それもそうだな






?「パパ〜!ママ〜!」





綾斗「おぉ!嵐斗(ラント)!」




嵐斗「あのね!あのね!

きょうのたいくのおいかけっこでね!

いちばんになったんだ!」






蘭「すごいじゃん!さすが私たちの息子!」







そう、私と綾斗は結婚して子供を産んだ


そして私は財閥を継いだ




組を継ぐのも私だったけど


陸兄が高校生の時


『蘭にはこれからも幸せでいてほしい

だから組長なんかやらせねぇ』


って言ったんだ




あの時の陸兄は今までで一番カッコよかった







綾斗「これでお前も

クラスの子からモテモテだな!」




嵐斗は綾斗に似て


それはもうめちゃくちゃイケメンだ





嵐斗「もてもて?

おもいものが持てるようになるのか!?」






綾斗「はぁ…こうゆう鈍感なところは

誰に似たのか」





ん?



なんで綾斗は私を見てるんだ?







綾斗「あのな?

モテモテってことはたくさんの女の子に

好きになってもらえるってことだ」






嵐斗「あぁ〜!なるほど!

でもおれ、もてもてにならなくていい!」





蘭「え?どうして?」





嵐斗「だっておれ、

ママとけっこんするもん!」





綾斗「んなっ!」






蘭「ホントに!ママ嬉しぃ〜


じゃあ嵐斗が大きくなるまで

生きとかないとね!」





綾斗「おい蘭?」





蘭「ん?なに?」





あっ、ヤバッ


めっちゃ怒ってる






蘭「さ、さぁ嵐斗?


もう寝る時間よ?」





嵐斗「えぇ〜まだおれ眠たくない」





蘭「ママは早く寝る子が好きだな〜」





嵐斗「おやすみ!パパ!ママ!」





そう言って部屋に行った






蘭「ふふっ、可愛いわ


ねぇ?綾tっん!」






いきなりキス!?






蘭「ちょっ……あや…とっ……


ん…ふ……んん……まっ……ん……」






綾斗「ふっ、エロ」






蘭「あ、綾斗が悪い!」





綾斗「あ、俺もうヤバイ」





蘭「えっ?なにが?」




綾斗「蘭、ヤロ?」





蘭「ちょっ!まだ嵐斗寝てないはず!」





綾斗「見せてやりゃあイイじゃん」





蘭「それが親のいうことか!」





綾斗「そんなこと言って蘭もヤリたいだろ?」





うぅ……





綾斗「蘭、愛してる」





チュッ




蘭「私も…愛してる」








END
< 437 / 438 >

この作品をシェア

pagetop