闇の中に咲くランの花 Ⅲ
疾風「あ、あの……」



蘭「部屋、入れば?」



疾風「あ、うん……」



大人しいな……



パタン



蘭「で?なに?」



疾風「あの………ゴメン」



蘭「それはなにに対して?どれについて?」



疾風「む、無理やり………キスしたこと…」




そっちの方か



脅したことについて謝るんじゃないんだ…



蘭「許すわけない」



疾風「悪いとはおもってる……


でもなんで雷龍の総長にされた時は

抵抗しなかったの?」




蘭「心を許してるから」



疾風「好きだからじゃなくて?」



蘭「陸兄とは兄妹


お兄ちゃんとしては好き」



疾風「じゃあ僕は?」



蘭「大嫌い」



疾風「はぁ………どうしたら許してくれる?

何でもするよ?」



おぉ?



もしかして………



もしかしてこれはまたとないチャンス?
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