闇の中に咲くランの花 Ⅲ
蘭「あの車、

マセラティ クアトロポルテ だよな?」



疾風「そ、そうなのか?」



蘭「結構エンジン音が大きな車で

小さい音なんてほとんど聞こえない


だからこのトリックは簡単に出来た」



疾風「トリック?」



蘭「バイクの音がなり続けてる部屋で

なにか小さいな玉がカタカタって音立てて

転がっててもわかんねぇだろ?」



疾風「まぁ……多分な」



蘭「その原理を使ったんだ



疾風、お前車に乗ってて

ブレーキとアクセルを確認したりするか?」



疾風「するわけないだろ

いちいち面倒臭い」



蘭「だから足元に玉があったり

仕切りがあったりしても気づかないんだ」



わからんって顔してんな


まぁいいけど
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