闇の中に咲くランの花 Ⅲ
愛「蘭ちゃんは

乱条はホントはイイヤツなんじゃないかって

思ったらしいの」



乱条がイイヤツ?


親を殺されてもそう思うのか?



愛「だから可笑しくなった理由を突き止めて

元に戻そうとしてるらしいの」



“している”

現在進行形?



綾斗「その話は誰から聞いたんですか?」



愛「そ、それは………」



綾斗「教えて………もらえないんですね……」



愛「そのことについては教えられないわ…

明日になれば新しい情報が入ってくるの」



そんな大切なことを教えてくれた……



綾斗「明日、

その情報聞きに来てもいいですか?」



愛「えぇ

でもどんな話かわ分からない……」



綾斗「悲しい話かもしれないと……」



愛「そう言うこと……

じゃあまた明日、

今日と同じ時間でここに集合ね?」



綾斗「わかりました……

ありがとうございました」



愛「また明日

それと…ご馳走様」



綾斗「いえ」



それだけ言って愛さんは帰っていった
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