闇の中に咲くランの花 Ⅲ
疾風「あぁー

でも蘭ちゃん、好きな奴いるでしょ」



蘭「はぁ?誰だよソイツ」



疾風「まずはソイツを消しとかないと

俺を好きにはならないか……」



蘭「オイ、誰のこと言ってんだよ」



疾風「だから蘭ちゃんの好きな奴のことだよ

消さないとダメだよな」



蘭「誰か知らねぇけど殺すんじゃねぇぞ!」



疾風「誰か分からないなら大丈夫でしょ?」



た、たしかに……



私は誰を庇ってんだ?


私の好きな人って誰だ?























ま、また!?


なんであの人が浮かぶの!?



疾風「ほらな?

顔が赤くなるほど好きなヤツなんだ……



やっぱり今すぐ殺しに行こ」




そう言って扉の方に向かっていった



蘭「ま、待てよ!

ソイツが好きとかわかんねぇし!」




疾風「まぁ手っ取り早いのは

アイツら全員を殺すことか………」



意味わからん!!


さっきから言ってることが違ってきてる!



蘭「それじゃあ約束と違うけど」



疾風「あぁそんな約束してた気がする」



忘れただと?
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