すきなのに!!
透は朋稀と颯くんにいじめられている。
「しおりんのどこがいいんだー?」とか「あんなの女子力のかけらもねぇよー?」とかちょいちょい悪口が混じっていたから後で復讐しようと思う。
それでも透はあたしをきらきらした目で見つめてくるからあたしは目線を逸らした。
万里くんはそんなあたしを見てため息をついた。
「変な女」
「え?なんか言った?」
「なんにも」
「ふーん?」
あたしは下を向いて地面を蹴った。地面に落ちてた誰かの携帯がすっ飛んでった。あららごめんね。
慌てて拾いに行ったらあたしが取る寸前に誰かが携帯をスッと拾った。その手を追って上を見上げると、そこにいたのは、
「人のモン蹴飛ばすとかサイテー」
ミルクティー頭のアイツ。
ニヤリと笑った口元から尖った八重歯が見えた。
相変わらず顔は可愛いのに中身がすこぶる悪いもったいないヤツ。
人の携帯をぽんぽん投げてる輝くんもどうかと思いますが。
輝は携帯を器用にキャッチしてあたしに顔を近づけた。
端正な顔が急に目の前に現れたからちょっとびびったけど、ここで逃げるわけにはいかないのだ。
「…俺、」
「な、何」
「しおりんのどこがいいんだー?」とか「あんなの女子力のかけらもねぇよー?」とかちょいちょい悪口が混じっていたから後で復讐しようと思う。
それでも透はあたしをきらきらした目で見つめてくるからあたしは目線を逸らした。
万里くんはそんなあたしを見てため息をついた。
「変な女」
「え?なんか言った?」
「なんにも」
「ふーん?」
あたしは下を向いて地面を蹴った。地面に落ちてた誰かの携帯がすっ飛んでった。あららごめんね。
慌てて拾いに行ったらあたしが取る寸前に誰かが携帯をスッと拾った。その手を追って上を見上げると、そこにいたのは、
「人のモン蹴飛ばすとかサイテー」
ミルクティー頭のアイツ。
ニヤリと笑った口元から尖った八重歯が見えた。
相変わらず顔は可愛いのに中身がすこぶる悪いもったいないヤツ。
人の携帯をぽんぽん投げてる輝くんもどうかと思いますが。
輝は携帯を器用にキャッチしてあたしに顔を近づけた。
端正な顔が急に目の前に現れたからちょっとびびったけど、ここで逃げるわけにはいかないのだ。
「…俺、」
「な、何」