すきなのに!!
輝は真ん中の列の真ん中ら辺の席。



遠いっちゃ遠いけど…うん。





「万里くんはさ、輝…○△#%€*?!?」


「……は?」





あたしは見てしまった。


輝が両手から溢れんばかりの‘‘いちごみるく”を持っているのを…!!




「な、なんであんなに?!」


「だから何がだよ」





輝は何も書かれていない真っ白なノートにマジックで書いた文章をあたしに掲げてきた。




ん?【ほしい?】
ほしいに決まってんでしょーが。



輝はあたしの表情から察したのか、次はマジックでノートに【じゃあ、俺の言うこと聞け】と書いた。



あんな小さい字が見えちゃう自分に驚く。



そして輝が次に書いたのは、




【万里に告れ】




##FS.L##「はあああ?!」##FE##




「どうかしましたか、村山さん」




つい大声を出しちゃってクラス全員があたしを見ていた。先生が不思議そうな顔をしている。




さっきまで寝ていた颯くんが机から顔を上げて、『やっちまったな』と口を動かした。




慌てて「ご、ごめんなさい…」と叫んで席についた。万里くんは物凄いびっくりした顔であたしを見つめる。



口元に手を当ててケラケラ笑う輝が超!超超超むっかつく…!!!




< 128 / 165 >

この作品をシェア

pagetop