すきなのに!!
【告るのは勘弁してやるけどー、その代わり万里を照れさせろ】




意味わからん!そんなことして何が楽しいの?!神崎 輝は!!!



ば、ばばばば万里くんを照れさせるって…。




でもいちごみるくほしい、


でもそんなこと無理…。




輝があたしに見せびらかすようにいちごみるくを舐めた。うあー…ううー…。





「ば、万里くん」


「…何」




女子からの注目を浴びてご機嫌ナナメな万里きゅん…。今彼に攻撃(?)を仕掛けたらあたしは彼に消されてしまう気がして、きゅ、急に寒気が…。



うんうんそうだよ。いちごみるくなんていつでも買えるんだし、別に今輝から貰わなくてもいいわけじゃん??無視無視ー!




輝からわざとらしく目を逸らしたときに先生が声を張り上げた。




「じゃあ周りの人と話し合ってもいいからこの問題解いてみましょうー」




なんだかやらなきゃいけない雰囲気になったので親衛隊たちも万里くんのことを話ながら問題を解き始めた。器用ですね…。



ていうか現代文なんてわかんないよ。絶対にこの先使わないであろう言葉を覚えたって意味ないし、登場人物の気持ちが他人のあたしにわかるわけないじゃんか。



問題にいちゃもんをつけながらだらだらとシャーペンを取り出したはいいものの、全くわからないからやったことないけどペン回しでもしてみようかな、なんて思う。



さっきは「授業聞こえない」とか言ってたけどペン回ししようとしてるなんて最悪だなあたし。






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