すきなのに!!
一気に飛び上がって赤髪に向かって竹刀を振り下ろした。





「とおりゃあああ!!」


「あァ?……うごっ…!」





ふははは、見たか!あたしのスペシャルな剣さばき+飛び蹴りを!!ばびゅんって空気を切る音がしたよ!



目の前でよろめく赤髪副リーダーを見下ろして、あたしは口角を上げた。



いやぁ。最近竹刀使ってなかったから無理かもな、なんて思ってたけど大丈夫そうで何よりだね。あはは。



副リーダーはあたしに打たれた肩と、蹴られた腹を押さえて弱々しく立ち上がった。




お!やる気か?!あたしはファイティングポーズをとった。どっからでもかかってこいや!





すると、赤髪副リーダーの拳が物凄い勢いであたしの顔面に!




あ、やばい。



あたしはぎゅっと目を閉じた。




…だけど、顔面に拳が飛んでくることはなくて。



代わりに後ろに人の気配。



その人に肩を優しく掴まれてる。



恐る恐る目を開けると、地面に赤髪副リーダーが倒れていた。

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