すきなのに!!
*・*・*・*・*……








「…マジであたしがこの服着るんですか?
…この服、着るんですか。…着るんですね」


「わー、しおりんがわかりやすく葛藤してる」








世に言うウォークインクローゼットに大量の春夏物の服が並んでてとにかくその数がすごい。



しかもどれもおしゃれで可愛い服ばっかで、あたしなんかがこんな服着て写真撮ってもらっちゃって本当にいいのかな。



まあ、こんな可愛い服がタダで着れると思えばラッキーっちゃラッキーだけどね。うん。




今日も絶好調美人な弥生さんはにこにこしながら何枚か服を手に取っては、あたしに合わせて、「あ!靴靴ー」なんて言って走り回ってる。






「ったく、なんで俺がこんなことを…。今日は年上の美人女子大生カリンちゃんととラブラブデートのはずだったのによー」




「あら、カリンちゃんとデートだったの?ごめんなさいねー。でもこれから栞ちゃんと撮影と言う名のデートが出来るんだから結果オーライバッチグーじゃないの!!」




「ちげーんだよ。しかもデートの行き先は最近できた遊園地だぜ?あそこの遊園地のお化け屋敷はここら辺じゃ1番怖いらしいから、きっとカリンちゃんは怖がって俺に抱きついてくるはずなだったのに」




「栞ちゃんとの撮影でだってきっと何かラッキーハプニングなんかがあるわよ」




「そいつとじゃラッキーもアンラッキーに変わるわ」




「帰っていいですかね?」




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