すきなのに!!
金髪とペンダント
「キミ、とんでもないことしちゃったかもね」
いきなりの発言に、あたしは困惑している。
たぶん、凄い顔してると思う。
浮気がばれた男…みたいな?わかんないけど。
今度は金髪王子があたしを見ながら真剣な表情で口を開いた。
「キミが倒しちゃった人、南の副リーダーってことは、知ってる?」
「うん、さっき知った」
へー。ここらのヤンキーズは南栄高校のことを“南”って略すんだね!メモメモ。
あたしが頷くと、金髪王子は続けてこう言った。
「じゃあ、南の2番目に強い人ってことは、わかるかな」
「…そう、だね」
あれ、なんか嫌な予感。
こういうときのあたしの勘ってやけに当たる。
ちょっと動揺したあたしをよそに、金髪王子は笑顔で爆弾発言をぶち込んできた。
「それなら、キミがこれから“南のヤツらに狙われる”ってことも、わかるよね?」
「………は?」
あたしが、ヤンキーに狙われ…る?!!