すきなのに!!
思わずにやけるあたしを見て、同じ北部中学出身の恭ちゃん、哲ちゃん、亜弓が苦笑した。




「お前、絶対制服で高校決めただろ」





チャラチャラしてる恭ちゃんに言われたくないね。




直接睨むとプロレス技をかけられる可能性大だから、代わりに恭ちゃんのぎらぎら光るペンダントを睨みつけた。



でも本当のことだから何も言えません。





「そんなことないよね栞。家から近いからでしょ?」





優しい笑顔を浮かべる哲ちゃん。
相変わらず頼りになる男だねキミは!




そんなやり取りを見てギャハギャハと女子力0な笑い方(自分も人のこと言えないが)をするのは亜弓。



前、つけまつげバシバシで怖かったから冗談半分で「まつげおばけ」ってからかったら首絞められそうになった。あ、これあたしの黒歴史その1ね。



この3人は校則がゆるゆるの南栄高校に合格。


噂によるとものすごい強い不良がいるらしい。




でもこの3人なら絡まれても返り討ちにすると思う。さらにその不良を手懐けちゃったりしそうで怖い。



…あぁ。考えただけで体の節々が痛くなってきたよ。




腰を押さえて思わず顔をしかめた。




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