すきなのに!!
もう一度後ろを振り向いて歩き出し、階段に差し掛かったところで、
「あ、来た来た!」
「やっとか」
「…?……ひゃうっ!」
よくわからない話し声と共に、横から腕が伸びて来て、そのまま強引に引っ張られた。
「んんー!!」
手で口を塞がれて、後ろの誰かにぐいっと引き寄せられた。
い、息が…!!
じたばた暴れて体を捻らせる。
「静かにしてくださいってば。栞先輩」
「ん?」
あたしが首を捻ると口から手が離れて前のめりに倒れそうになったけど、再び後ろに引き寄せられてそのまま抱きしめられた。
「栞、暴れないでよ」
…この声は、
「り、理陽?」
手が離れて肩を掴まれて、くるっと回され上を見上げると、満面の笑みを浮かべる理陽がいた。
その隣には、ひらひらと手を振る夏樹くん。…コイツか。あたしの息の根を止めにかかったヤツは。
「あ、来た来た!」
「やっとか」
「…?……ひゃうっ!」
よくわからない話し声と共に、横から腕が伸びて来て、そのまま強引に引っ張られた。
「んんー!!」
手で口を塞がれて、後ろの誰かにぐいっと引き寄せられた。
い、息が…!!
じたばた暴れて体を捻らせる。
「静かにしてくださいってば。栞先輩」
「ん?」
あたしが首を捻ると口から手が離れて前のめりに倒れそうになったけど、再び後ろに引き寄せられてそのまま抱きしめられた。
「栞、暴れないでよ」
…この声は、
「り、理陽?」
手が離れて肩を掴まれて、くるっと回され上を見上げると、満面の笑みを浮かべる理陽がいた。
その隣には、ひらひらと手を振る夏樹くん。…コイツか。あたしの息の根を止めにかかったヤツは。