すきなのに!!
万里くんは何か言いたげな表情をしてたけどあたしは気づいてないふりをした。アイツらの話をするのだけは勘弁だよ。
自分の子供っぽさに嫌気が差す。
あたしが膝を抱えて座り込むと、万里くんは包み紙で何かを折り始めた。
「……輝も悪気があった訳じゃないと思う。アイツ、口悪いからダメだけど」
三角に折って、また三角に折って、広げて……ちょっと万里さん、何を折ってんだろうって気になっちゃうんですけど。
手元を凝視してるあたしに気づかずに万里くんは黙々と折り続けていく。
「アイツらは俺にとってすっごく大事なヤツらなんだ」
「…うん。そんな感じ、するよ」
友達を通り越して家族みたいな集団。
それが西華の不良たち。
「お互い言いたいことぜーんぶ言えて羨ましいなって思ったよ、あたしは。…本当にいいな」
いつの間にか声のトーンが下がってたことに気づいてあたしはハッとして顔を上げた。
ダメだダメだ。
あたしは、もっと強くならなきゃいけないの。
万里くんは不思議そうな顔で得体の知れない何か折り続けている。
「アンタにもいるんじゃないの?んーと、親友…みたいなヤツ」
「しんゆう…」
「うん、親友」
自分の子供っぽさに嫌気が差す。
あたしが膝を抱えて座り込むと、万里くんは包み紙で何かを折り始めた。
「……輝も悪気があった訳じゃないと思う。アイツ、口悪いからダメだけど」
三角に折って、また三角に折って、広げて……ちょっと万里さん、何を折ってんだろうって気になっちゃうんですけど。
手元を凝視してるあたしに気づかずに万里くんは黙々と折り続けていく。
「アイツらは俺にとってすっごく大事なヤツらなんだ」
「…うん。そんな感じ、するよ」
友達を通り越して家族みたいな集団。
それが西華の不良たち。
「お互い言いたいことぜーんぶ言えて羨ましいなって思ったよ、あたしは。…本当にいいな」
いつの間にか声のトーンが下がってたことに気づいてあたしはハッとして顔を上げた。
ダメだダメだ。
あたしは、もっと強くならなきゃいけないの。
万里くんは不思議そうな顔で得体の知れない何か折り続けている。
「アンタにもいるんじゃないの?んーと、親友…みたいなヤツ」
「しんゆう…」
「うん、親友」