メールが届きました。
購買のおばちゃんまで少し笑っている。
私たちは軽くお辞儀だけして教室へ戻った。
教室に入る前に、少しだけ開いていたドアの隙間から中をのぞいた。
すると、私たちの帰りを待ちながらお弁当を食べる康平と愛華の姿。
莉「うっわ~…超リア充じゃん!!」
大「ふむふむ、これは付き合う確立ありますね~」
いきなり探偵やり始める2人。
何を話しているかまでは聞き取れないけど、少し照れたように頭をかきながら話す康平と、柔らかい笑顔を浮かべて楽しそうに話す愛華。
確かに…いい雰囲気。
そんなことを思っていると、急に胸が締め付けられるような、変な苦しさが生まれたことに気づいてしまった。
なんでだろう、楽しそうで、平和なのに…
あんまり見ていたくない。
お腹がすいていたというのと、この空気から抜け出したいと言う気持ちで目を逸らしていた。
悠「無理すんなよ。」
私のすごくちょっとした行動に気づいてか、2人に聞こえないように耳元で一言。
軽く頭を2回ポンポンして思いっきりドアを開けて教室にドカドカと入っていった。
大「ちぇっ、いいとこだったのに…」
おもしろくなさそうに悠太を責める2人。
康「なんだよいたのかよ~!!」
愛「はぁぁ…ビックリした。」