【完】あともう少しだけ、背伸びする。
絶対に気持ちを明かしちゃいけないと思ってた。
言ったら、気を遣わせてこの関係が崩れてしまうって。
そんなになるくらいなら仲のいい友達でいようって。
けど、もう言ってもいいのかな…?
自分の気持ちを伝えても迷惑かけないかな…?
「宮野…?ごめん、泣くほど…」
「ぢ、がう゛の゛~!!!!!!!!!」
いつの間にか出てた涙を腕で拭き、話を続ける。
今絶対最上級のブスだけど、そんなもん知るか。
「ずっと七瀬は…華恋ちゃんのことが好きだと思ってたから、あたしの気持ちがバレたら絶対迷惑かけるし…そんなんになるくらいなら友達でいようと思ったの。ふたりが付き合ったら祝福しようと思ってたのに、いざそうなったら色んな気持ちが混ざって出来なかった。」
一区切りして、息を吸い込む。
「あたしは…七瀬のことが好きな"の"~!!!」