Near but far
「なんでって今日は俺らの記念日じゃん」
「私たち別れ「てないから。そんなの俺が認めない」
なんでよ。嬉しいんでしょう?放っておいてよ
「帰って。もう何も答えなくていいから帰ってよ」
「無理」
「なんで!?」
「里穂をもう一回振り向かせるから。誰だか知らないけどそいつのためにオシャレなんてして出かけるなよ。」
はい?あなたにはあの綺麗な明美さんって人がいるでしょう
「あなたにはちゃんと思っている人がいるんでしょう。その人と…明美さんと過ごせばいいじゃない」
「……なぜ明美の名を」
ほら、やっぱり
「あなたが明美さんとジュエリーショップに入ってくのを見たの。そして、明美さんからも連絡があったわ。良かったじゃないの。元カノさんとヨリが戻せて。私なんてその代わりか何かだったんでしょう?だからサヨナラ」