私の初恋、もつれてる
どきどきする胸に手をあてる

波多瀬渉

あの日から二日後

放課後、居残って私は終わらない課題を進めていた
「平野さん」
多すぎるよ、ほんと。なかなか終わらない
「平野さん?」
あれ…これなんだっけな?ん~、こう?違う。こうか!

「あー、それは公式に当て嵌めて解くんだよ。」

「あっ、なるほ…ど!?って………波多瀬くんっ!!!!」

いつの間にか現れた波多瀬くんに驚く

「やっと気づいた!平野さん集中力すげぇーな!!!!でもはよ気づけ!」

と言って私にチョップした

「痛っ!ごめんって!気づかなかった!!!…それで、どーしたの?何かあった?」

すると、あぁそうだった、という顔をして波多瀬くんは話しだした

「次のキャリアの授業までに、それぞれで実験テーマ決めて来いってさ!先生から伝言!」

「そうなんだ!わかった!ありがとう!」

伝えてくれた波多瀬くんにお礼を言ってから、伝言の内容について考える




「う~ん、テーマかー…どんなのがいいんだろ?よくわからないなぁ……。……………波多瀬くんはもう決まってるの?」

そう彼に訪ねてみると
ん~、と少し悩んだ様子を見せ、そして


「うん!もう決めてるよ!」

と彼は言った
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