蝶の行方
「紗都ー、朝ごはん」
朝ごはんは毎回紗都が作ってくれて、
私は昼と夕飯を作る。
私は朝が苦手だからね。
「はい、コーヒーとサンドウィッチ」
私の好きなやつだ。
「ありがとう」
「今日からだね」
それは学校のことかな?
「そうだね。と言っても興味無いんだけどね」
興味無い。
誰とも関わらない。
でも紗都は違う。
紗都は自由にしな。
紗都が悲しそうにこちらを見ていた事は気づいてないフリをした。