たった1人のシンデレラガール
episode:2
「は〜い到着!ここの2階やで!」

声をかけられた場所から歩いて

大体5分くらいのビル。

「え!ここよく飲みに来るじゃん!」

「おっ、よく来るんや!」

私も愛莉と同じ事を思っていた。

ここのビルには美味しい居酒屋が

あって、愛莉ともよく来ていたのだ。

「このビルにホストなんてあったんだね〜」

エレベーターで2階へ上がり、

奥の方へ歩いて行くホストくん。

「わぁ…すごい…」

私は入り口前の大きなディスプレイに

目を奪われた。

「莉音シンデレラ好きだもんね〜」

「あ、そうなん?」

シンデレラ城に馬車のシルエット。

私の大好きなシンデレラの物があった。

「うん!すごい好きなの!」

ホストくんがふっと笑う。

「…ちっちゃい子供みたい…」

「なにそれー!失礼だよ!!」

3人でワイワイ話しながら

ホストくんがお店のドアを開けた。
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