SHORT LOVE STORY
●SNOW
〈Side girl〉
アイツを待つために、カフェで紅茶を飲みながら窓越しに外を見ていると
ふわふわした雪が空から降ってきた。
「…あ、また雪。」
今月になって雪が降ってきたのはこれでもう5回目。
正直毎日寒すぎてもう雪は参ってきちゃった。
そんなこと考えてた時だった。
バァーーーーーーン!!!!!!
『ゆぅーーーづきぃぃーー!!!!!!』
思いっきりドアを開けてアイツが入ってきた。
「ちょっ!!大声で叫ばないで!!!みんな見てるでしょ!!」
あたしの元にダッシュで駆け寄ってくる楴助(ダイスケ)にそういうと、
『んなのどーでもいいじゃん!!つか外!雪降ってんだよ!!!』
窓から見えるし…。
あたしが呆れてるのもムシしてかなり興奮した感じであたしに話してきた。
この犬みたいなのはあたしより1コ年下の…、いちよ彼氏//
『外行こッ!!!!!』
「はっ?!寒いしやだって!!!」
嫌がるあたしをぐいぐい店の外に連れだしてあっと言う間に公園についた。
雪をかき集めてコロコロ転がす楴助。
どうやら雪だるまを作るらしい。
……───━━━━
しばらくして。
『でっきたぁ!!!由月(ユヅキ)!!こっち来てみッ!!』
ぴょんぴょん跳ねながら叫ぶ楴助。
…、小学生かよ。と思いながら楴助のそばに行く。
「…えっ!?」
そこには