恋はマスカット味
あれからどれくらい時間が経ったんだろうな。

疲れたよ。
色んな意味で……彼に嫌われないよう、飽きられないよう頑張ってた私にも。
彼がそばに居ない生活をするのも……

そんなことを考えていたら上から声がした。

「ねえ、君1人?泣いてるの?これから俺らと遊ばない?慰めてあげる」

慰める?私を?もうどうでもいいかな。どうせ最後だし……

私は彼らの手を取った……
するといきなり

「あれ?欄?」

私を呼ぶ声がした。
声がした方向に視線を向けるとそこにはモデルのような男がいた。

「あ」
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