presquerien
「…あなたが嫌になるなら、私はこんな運命いりません。あなたの幸せ以外のぞみません」
彼の体が、膝から崩れ落ちた。
「だめだ、ハバナを傷つけてはだめだ。それでは僕が僕でなくなる。僕は永遠を神様に誓ったハバナ以外を想い生きることを止めたハバナがこの世の全てだから僕は僕の魂に誓ったうるさいうるさい!俺は俺、俺は王!この世を全て俺のものにハバナ以外のものを手に入れたところでなにになるうるさいうるさいうるさい!そんな女俺は知らない知らないはずがない、僕を僕として受け入れてくれた唯一の人なんだそんなこと俺の記憶にはない!僕にはある。僕の全てだ」
手を伸ばしたのが、どちらであるかアイルはわからなかった。
「行こう、一緒に」
穏やかな声であるが、彼女は首を振った。
「…あなたがあなたでないなら、私は共に生けません」
「君に拒まれては、生きる意味がないね」
いやだやめろと再び叫ぶ王の声とは別に、体はシニアンらしく勝手に窓際へ移動した。
「…来世では必ず、君を想おう。その時まで、またね」
いやだいやだないやだあぁぁぁぁぁ
どこまでも否定の声が続く中で、王は窓から身を投げた。
「…来世では、必ず」