タタリアン
パーティーが終ってみんなが
帰った部屋で隆文はワインを手に
絵を見ていた。
絵里はひとつのことを成し遂げ
た達成感に笑顔をほころばせなが
ら隆文に寄り添った。
すると隆文が、
「あそこ、線が途切れてる」
絵里は隆文の向いている先を見
た。
「どこ?ねえどこよ?」
隆文は絵に近づいて一本の線を
指差した。
その線は途切れているようにも
そこで終っているようにも見え
た。
絵里は、
「気のせいじゃない?そんなの他
にも沢山あるじゃない」
「そうか。でも似てないか?」
「何が?」
「あの絵とこの絵の色合いが」
そう言われて絵里はハッと思
い、少し下がって絵を見た。そし
て寝室からフォトスタンドに入れ
たあの風船に結ばれていた絵を
持って来て壁の絵にあててみた。
何度か角度を変えると他の線と
もつながりぴったりと合った。
絵里は怖くなり絵から離れた。
「何で?」
隆文は怖がる絵里を抱きしめ
た。
「僕にも分らない。でもこうなる
ことが最初から決まってたんだ」
「誰がこんなことを?」
絵里は恐怖のあまり泣き崩れて
しまった。
帰った部屋で隆文はワインを手に
絵を見ていた。
絵里はひとつのことを成し遂げ
た達成感に笑顔をほころばせなが
ら隆文に寄り添った。
すると隆文が、
「あそこ、線が途切れてる」
絵里は隆文の向いている先を見
た。
「どこ?ねえどこよ?」
隆文は絵に近づいて一本の線を
指差した。
その線は途切れているようにも
そこで終っているようにも見え
た。
絵里は、
「気のせいじゃない?そんなの他
にも沢山あるじゃない」
「そうか。でも似てないか?」
「何が?」
「あの絵とこの絵の色合いが」
そう言われて絵里はハッと思
い、少し下がって絵を見た。そし
て寝室からフォトスタンドに入れ
たあの風船に結ばれていた絵を
持って来て壁の絵にあててみた。
何度か角度を変えると他の線と
もつながりぴったりと合った。
絵里は怖くなり絵から離れた。
「何で?」
隆文は怖がる絵里を抱きしめ
た。
「僕にも分らない。でもこうなる
ことが最初から決まってたんだ」
「誰がこんなことを?」
絵里は恐怖のあまり泣き崩れて
しまった。