真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』
四項
…体調?
あれから、嵐君は幼稚園から
帰ると私の家に来て、
食事を一緒にしたり、
お風呂に入ったりして
過ごすようになった。
幼稚園の出来事を聞いたり
私も楽しかった。
私には、嵐君といる生活が
当たり前になって行った。
吾妻さんとは、嵐君の風邪の
時に携帯の連絡先を交換していたので
嵐君が、来ているときは、
必ず連絡を入れていた。
早く帰るときは、
吾妻さんも一緒に食べたり
遅いときは、寝ている
嵐君を連れて帰ったりする日々を
送っていた。
琉斗は、いつのまにか
彼女(夢穂)から、連絡が来るのを
待つようになっていた。
自分が、他人をまして
女を気にかけるなんて
不思議でたまらなかった。
相変わらず、俺の外見に
媚びてくるやからはいたが
彼女と過ごすようになると
その全てが一層色褪せて見えた。
そんな日々も半年がすぎ
一年を迎えようとした時‥‥‥
俺は、その日は朝から調子が悪く
体が怠かったから
病院を早目に早退して帰宅し
そのまま
ベッドに倒れ込んだ。
夢穂は、その日
嵐君の事を琉斗に
連絡したが、返事がなく
不思議に思っていた。
手術中かな
とか、思っていたら‥‥
嵐君が、
「そう言えば
パパの靴が玄関にあったような」
と、言い出したから
二人で行って見ることにした。