真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』
…看病
私は、初めて吾妻さん宅に入った。
吾妻さん宅は、綺麗で
余計な物は置いてなかった。
あちこちの部屋を見たが
吾妻さんは、居なくて
嵐君が、寝室を見に行くと
「夢穂ちゃん!夢穂ちゃん‼」
と、呼ばれたから行ってみると
赤い顔をして、ベッドに眠る
吾妻さんがいた。
私は、嵐君に感染るといけないから
部屋から出して
一度、自分の部屋に戻り
体温計等を準備してから
吾妻さん家へ。
熱を計ると、39度からあり
びっくりし
また、岡宮先生に連絡した。
岡宮先生は、来てくれて
「ほぉっ、今度は琉斗君か?」
「先生、すみません。
また、お願いして。」
と、言うと
「わしゃ、暇じゃし
問題ないよ。」
と、言ってくれた。
「ほぉっ、お嬢、こりゃ
インフルエンザじゃのう。
嵐君には、感染らないようにせんとな。
点滴と、インフルエンザの
薬を出すから、飲ませて
あげてください。
また、明日様子をみにくるから。」
と、言ってくれた。
点滴をされても
吾妻さんは、動く事もなく
岡宮先生に手伝って貰い
吾妻さんのスーツ等を脱がせて
楽な格好にした。
心なしか、吾妻さんの表情が
和んだように見えた。
吾妻さんは、その日は
目を開ける事なく
熱と痛みと闘い
私は、水分を与え
薬は無理矢理 飲ませた。
嵐君は、心配していたが
部屋に入らないように言って
嵐君に食事をさせて
お風呂に入らせて眠らせた。
「夢穂ちゃん、ずっといる?」
「大丈夫だよ。
パパがよくなるまでいるから、
なんかあったら
パパの部屋、コンコンしてね。」
と、言うと
嵐君は、にっこり笑って
眠りについた。