真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』
…なにもかも初めて
「どうした?夢穂。
口数が、減ったぞ。」
と、言われて
「あっ、あの・・私、男の方と
手を繋いで歩いたことなくて
汗とか、かかないか心配で・・・・」
と、言うと
「夢穂、結婚してたよな。
まあ、俺も女と手を繋いだのは
夢穂がはじめてだ。」
「えっ、琉斗さんも?
旦那さんになった方とは
政略結婚と言うもので
会話もなく、一緒に食事したのも
数えるほどでしたから
こんな風に食事に連れて行って頂いたり、
外を歩いたりしたこともありません。」
「今時、政略結婚とか
あるのか?
俺には、わからない世界だ。
もしかして、一緒に寝たこともないとか
それは、ないわな。」
と、言われたから
「‥‥‥‥ない・・です。」
「‥‥‥‥はぁ?本当に?」
「はい。すみません。
呆れたでしょう?
辞めても構いませんよ。」
「ばか。自分の愛した女の
はじめてが自分とか
男冥利につきるだろ。
夢穂は、俺のもんだ。」
と、伝えると
夢穂は、真っ赤になりながら
「えっ、そうなのですか?
私には·····よくわかり·····ません。」
と、言うから
「わからなくていい。
だが、俺は嬉しい。」
と、言いながら帰り
本当に琉斗さんは、嬉しそうだった。