真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』
…引っ越し
その夜、夢穂は眠れずに過ごした。
このところ、琉斗さんに
抱きしめられて寝てるから‥‥
朝、琉斗さんに
『おはようございます。』
の、メールをして。
大賀さんが作ってくれた
食事を食べた。
食慾は、ないが
せっかく作ってくれたから。
大賀さんが
「夢穂様、大丈夫でございますか?
茜様の心配も、わかりますが
夢穂様の幸せが
茜様にとって、一番大切なのです。」
と、言ってもらえたから
「大賀さん、ありがとうございます。
私の大好きなお祖母ちゃま
私のたった一人の理解者が
お祖母ちゃまなの。
だから、お祖母ちゃまの元に
少しでもいたいの。」
と、言うと
大賀さんは、なんとも言えない顔をした。
もう、嵐君も幼稚園に行った
時間だし、琉斗さんも病院に
行かれた時間だから
お祖母ちゃまに、
挨拶をして
マンションに戻った。
自分の必要な物を鞄にいれて
仕事の物は、宅配を頼んだ。
洸さんの部屋には、
あれ以来、入ってなかったが
入ってみると・・・
机の上に
結城夢穂 様
吾妻琉斗 様
と、書いてある封筒が
並んで置いてあった。
なぜ?琉斗さんの名前?
不思議に思ったが
封筒を琉斗さん家の
ポストに投函した。
自分のいた部屋に
鍵をかけて、
鍵は、ポストにいれた。
父にその場で
「家を出たから
処分をお願いします。」
と、言い。
「中の物は、すべて廃棄して下さい。
洸さんのもので、美里さんが
欲しいものがあったら
どうぞ」
と、言った。
「近日中に処分する」
と、父は言った。
私は、琉斗さんのドアの前で
頭を下げて立ち去った。