真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』

…婚姻届


お祖母ちゃまは、
「ありがとう。
  ありがとうございます。」
と、言って涙を流された。

私は、琉斗さんの言葉に
赤面しながら涙が流れた。

嵐君は、ずっと私の隣で
私の手を握ってくれていた。

そこに電話が入り
大賀さんが、対応した。

「はい、かしこまりました。
はい。茜様にお伝え致します。
皐月様、ありがとうございました。」
と、言った。
「お兄さまは、なんと?」
と、お祖母ちゃま。
「全て終わったと。
結城オリエントコーポレーションは、
モーガンの管下に入ります。
しばらくは、モーガンで経営を
しますが、行く末は
夢穂様のお子さまが、経営に
興味がございましたら
モーガンで勉強して
モーガンオリエントコーポレーションを
継いで欲しい。
との事でございました。」
「まあ、お兄さまらしい。
私達との関係を切らないように
そんなことを。」
と、呆れていたが
私は、
「有難い事ですね。」
と、琉斗さんに言うと
「まぁな、世界のモーガンだし。
大おじ様のお眼鏡に叶うかは
子供達しだいだな。」
と、嵐君の頭をなでると
嵐君は、
「頑張る。」
と、言ったが
わかって、言ってない・・よね。

お祖母ちゃまも、大賀さんも
嬉しそうにしていた。

それから、お祖母ちゃまが、
「夢穂、私達は引っ越すから
貴方は、吾妻さんと帰りなさい。」
「えっ、引っ越す?」
「そうよ、あの養子の
名義の館に、私をお兄さまが
置くはずもなく
前から、そこに移るように
言われていたの。
もう、引っ越は終わってるの。
あっ、それと
お兄さまが
夢穂の結婚祝いにと
吾妻総合病院の近くに
マンションを買ったみたいよ
3LDKとか。
そちらに直ぐに
移りなさい。
今の吾妻さんの家は、
あなたが、住んでいたとこの
隣でしょう。
いつ、あの養子がくるか
わからないから。
嵐君も危険にさせたくないし
婚姻届けも
直ぐに出しなさい。」
と、言われた。
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