真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』

…台湾へ逃げ出す


「はあ?茜様?夢穂様?だと。」

「貴方、ご存知ないのですか
茜様は、皐月様の妹君ですよ。
夢穂様は、皐月様のてっそんに
なられます。

あなたが、お二方にされた
仕打ちは、皐月様のお耳に全て
入っておりますから。

皐月は、大変ご立腹でございます。」
言葉は丁寧だが
内容は、怖いものだった。

それとこれを
と、渡されたのは
結城 夢穂様と書かれた
手紙だった。

俺は、その場で読むと、
美里の弟は、美里に脅され
俺に脅されて無理矢理
夢穂と結婚したこと

昔から付き合ていた相手と
再会して、姉や俺から
逃げられないと
死を選んだことが書かれ、
夢穂に詫びていた。
あの男の子は、
係わりある子だったんだ。

「この手紙は、お相手の女性の
旦那さんだった方にも
出されています。

いくら、姉弟、身内でも
脅しは、犯罪になります。
おわかりですね。」

と、言われて
俺は、その場から
逃げ出した。

自宅に帰りつき
美里に今日の事を話
手紙を見せた。



俺達は、自宅と別荘を売却して
と、思っていたら
自宅にも、モーガン氏の代理人が来て
「このご自宅は、亡き結城様のものです。
貴方方には、茜様のいた別荘しか
残っておりません。」
と、言われた。

美里は、文句を言っていたが
なんとか黙るように言った。

俺達は
台湾に知人がいるから
そちらに引っ越す事にした。

生活は、またじっくり考える
事にして・・・。
< 44 / 48 >

この作品をシェア

pagetop