アナタに出逢えて
、
、
愛梨
『今日はありがとう!』
歩
『いつでも付き合うよ』
愛梨
『ほんとに?』
歩
『あぁ』
愛梨
『私ね、歩に言わなきゃいけないことがあるの』
歩
『なんだ?』
愛梨
『私、明日から会えない』
歩
『どっか行くの?』
愛梨
『うん、逝くのかなー?』
歩
『いつ帰ってくるの?』
愛梨
『帰ってこない』
歩
『え?』
愛梨
『正確には帰ってこれない
帰りたくても帰れない』
歩
『え...』
愛梨は歩を抱き締めた。
歩
『愛梨!?』
愛梨
『私ね、本当は1年前に余命宣告受けてたの』
歩
『待って俺追いつけねえ...1年前?どうしてもっと言ってくれなかった?』
愛梨
『だって本当は言うつもり無かったんだもん』
歩
『余命ってあとどれくらいなんだよ』
愛梨
『あと一か月っていわれてたけど
もうダメな気がするんだ』
歩
『どうして!!』
愛梨
『これは誰にも言ってないけど。
私夜ね、吐血したり、眩暈とか倒れたりしててね。もう限界なんだ!でもね今日楽しめたからこれでいい!』