アナタに出逢えて
愛梨
『歩...』


『どうした?』

愛梨が帰り道の途中で突然止まって
瞳がうるうるし出した時があった。

愛梨
『歩は離れていっちゃうの?』


『は?』

愛梨
『お兄さんみたいに留学しちゃうの?』


『そんなん気にしてたのかよ』

愛梨
『気にするよ!歩が離れちゃったら嫌だもん』

俺はその言葉が嬉しかった
照れ隠しのため
愛梨の髪の毛をぐしゃぐしゃにした


『離れねーよ』

愛梨
『よかっだぁあああ!』


『泣くなよ』

それは中学3年生の夏だった!
< 6 / 25 >

この作品をシェア

pagetop