rain kiss 「番外編」『完』
「いつも…背中押されてばっかだな……。俺、前に進んでみるよ。」
「…ぁあ。」
龍平と別れ、俺は優美のまつ家に帰った。
「…ただいま。」
さすがに夜中の1時を過ぎていたから、寝てるだろーと思っていた。
だが、奥から姿を現した優美。
「おかえりなさい。」
優美は、優しい笑顔を俺に向けた。
ぁあ…。俺、今まで何やってきたんだろ。この笑顔を守るのは、俺しか居ないのに…。
「ー…優美、明日新婚旅行いくぞ!!」
「いっ…いきなり!?」
かなりびっくりしている。まぁ、当たり前か。
いきなりだもんなぁ。
「どこいくかは、明日のお楽しみ♪あと…起きててくれて嬉しかった…。ありがと♪」
優美は、静かに涙を流した。
俺は、そっと優美にうでを回し抱きしめた。