rain kiss 「番外編」『完』
side、新



龍平の手紙を見て思いだした。


俺、強くなんなきゃダメなんだ…。




俺と優美は、ぐしゃぐしゃの紙切れと小さな箱。そして、ポストカードを持って佳奈未ちゃんの家へと急いだ。




車で20分。




いつもなら倍はかかる道のりだった。



ピンポーン…ー。




だれも出ない。





ピンポーン

ピンポーン …。



「佳奈未ちゃん!!!!居るなら開けて!!」

「佳奈未!そんなんでどーするの!?伝えたい事があるの!!」




優美は、佳奈未ちゃんの家のドアを思いっきり叩いている。
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