rain kiss 「番外編」『完』
仕事が終わり、龍平との待ち合わせ場所に向かった。
駅前は、人が沢山行き来していた。
俺は、人ごみがあまり好きではなかったが、仕方なくかき分けながら入り口まで向かった。
龍平はまだ来ていなかった。
まぁ、あいつは時間にルーズだからな…。
「…新ー!!よっ♪」
龍平が来たのは、待ち合わせの8時から、1時間くらい過ぎた時だった。
「よっ。…って、どんだけ待たせば気がすむんだよ…。おそすぎ。」
「あははっ♪ごめんって!コレ♪貰いに行ってたんだよね。」
嬉しそうに龍平が一枚の紙をヒラヒラさせている。
あぁ…。そっか。
「お前たち、やっと入籍するのか。」
「ああ!!プロポーズする前に新と優美ちゃんに言っとこうと思って…。」
「まじおめでとう♪でも、なんで2人に報告しときたかったのに、優美呼ばなかったんだ?」