rain kiss 「番外編」『完』
…。龍平の顔がさっきとは打って変わって真剣になった。
「…ここじゃなんだから場所移動しよう…。」
「ぇ……。わかった。」
龍平と向かった先は裏みちに入った所にあるバーだった。
優美と俺と龍平と佳奈未ちゃんでよく来る場所。
「俺はカシスオレンジで、こいつがお茶ワリ。んで…」
龍平がたんたんと注文していく。
「それで、話しってのは……優美ちゃんが流産しちゃった事だよ。」
「…。」
なんだよ…。
「その赤ちゃんの事、忘れろとは言わない。でも、優美ちゃんの気持ちも考えてやれよ。」
「…わかってるよ。」
ダン!
「わかってねーから言ってんだろーが!!!」
龍平が机を思いっきり叩いた。