lost・time・memory~失われた記憶~
「ユイス様!また国民を犠牲にしたんですか。」
お城にはミリアの高いソプラノの声が響き渡っていた。
「たかが国民の一人や二人どうしたこともないでしょう?」
そう言ったのはユイスだった。
「私はそのような考え方はよろしくないといっているんです!!」
「ミリア。私に指図などしていいのですか?」
「・・・っ!」
「知りませんよ?大切なご両親が亡くなっていいのなら。」
ミリアはユイスに両親を人質に取られている。
だから、国民の犠牲を見て見ぬふりをせざる終えなかった。