ずっと、キミが好きでした。
「適当に座って」というちーの言葉に、私はラグマットの上に腰を下ろし、そばにあったビーズクッションを抱きかかえた。
同じように、ちーも私の目の前に座る。
そして、ついさっきコンビニで買って来たお菓子やジュースをテーブルの上に広げた。
「で、何があったの?話せる?」
「うん……」
早速、さっきのことを全部打ち明けた。
ちーは楽しそうに目を輝かせて、うんうんと相槌を打ちながら最後まで聞いてくれた。
「やっぱり!相模君はしーのことが好きだったんだね」
「うん、ビックリした。っていうか、未だに信じられない……」
夢でも見てる気分だよ。
大雅にはイジワルばかりされてたから、まさかそうだったとは……。
「相模君はしーを好きなんじゃないかって、一部の女子の間で囁かれてるよ。あれだけ色んな女子に告られてるのに、誰にもなびいてないしね」
「マジですか……」
「マジですよ。一途だよね、彼は」
知らなかった。
知らな……かった。
私だけが、何も。
「俺の気持ちはムシしてくれって言われたんでしょ?だったら、言われた通りにするしかなくない?あとは相模君の気持ちの問題でしょ?」
「それは……そうなんだけど」
「スッキリしないって?」
「正直、混乱しすぎておかしくなりそう。ずっと友達だと思ってたのに、いきなり好きなんて言われたから。逃げた途端、れおに逢うし……もう、何がなんだか」
ビーズクッションをギュッと抱き締めて顔を埋める。