ずっと、キミが好きでした。
追い求めていた日々
「キャー!で?で?付き合うことになったの?」
次の週の月曜日の朝。
早速ちーにれおとのことを報告した。
「うーん、付き合ってるのかな……?言われてないから、よくわからない」
「え!?言われてないの?」
「うん」
でも、好きとは言ってくれた。
キスもした。
れおの気持ちはウソや冗談なんかじゃないはず。
だからもう十分。
「付き合ってないってこと?しーはそれでいいの?」
「うーん、いいっていうか。正直、両想いだったことさえまだ夢のようで……付き合うってところまで考えられないっていうか」
「ダメだよー。そういうことは、早い内からはっきりさせておかなくちゃ。あとから彼女面すんなって言われる場合も、なきにしもあらずなんだから」
「れおはそんなこと言わないよ。優しいもん」
また話せるようになったことの方が嬉しいから、このままでもいいなと思う。
れおといられるなら、それだけで幸せだからなんだっていい。
「私、ちょっと大雅と話して来るね」
教室に朝練を終えた大雅が入って来るのが見えて立ち上がった。
「はいよー、行ってらー!」
「うん」
ちゃんと話さなきゃ。
かなり迷ったけど、背中を押してくれたのは大雅だから、きちんとケジメをつけなきゃ。
そのためにも、れおとのことを話そうと決めた。