ずっと、キミが好きでした。
そう。
変わったことのもうひとつは、こんな風に甘いスキンシップが増えたこと。
れおは私を平気でドキドキさせて、甘い言葉で戸惑わせる。
「キスしていい?」
「…………」
赤くなった私の顔を覗き込みながら、そんなことを聞いて来るれおはイジワルだ。
聞かなくても、この赤い顔を見たらわかるでしょ?
「しーず、聞いてるんだけど」
それなのに、れおは私に言わせたいみたい。
ニヤッと笑いながら、イタズラな笑みを浮かべている。
どうして笑えるの……?
私は恥ずかしすぎて顔から火が出そうなのに。
「……イジワル」
頬を膨らませながら、上目遣いでれおの顔を見上げる。
整った綺麗な顔立ちは、以前にも増して男っぽさや色気が増した気がする。
私だけがこんなにドキドキしてるなんて、なんだか悔しい。
れおがイジワルするからいけないんだよ?
ささやかな抵抗のつもりで、背伸びをしてれおの唇に自分の唇を押し当てた。
柔らかい唇の感触。
れおとキスするのは、もう何度目だろう。
あまりにも優しいそのキスに、涙が溢れそうになる。
好きだよ……。
大好き。
ずっと一緒にいようね、れお。